CBDは、肌の保湿に効果的である可能性が示唆されます。
こちらの記事では、CBDの保湿作用に関する論文について、以下を解説します。
- CBDは皮膚の水分量を増やす
- CBDは水チャネル(AQP3)の発現量を増やす
①CBDは皮膚の水分量を増やす
CBDは、皮膚の水分量を増やすこと(図2A)、皮膚からの水分損失量には関連しないこと(図2B)が報告される。
対象:HR-1無毛マウス(7週齢、オス)
投与:以下の薬剤をマウスの背中に14日間連続で塗布した
Control:プロピレングリコール10% + DMSO
CBD:プロピレングリコール10% + DMSO + CBD 1 %
図2(A)
縦軸:皮膚の水分含有量
横軸:Control、およびCBD
図2(B)
縦軸:皮膚からの水分損失量
横軸:Control、およびCBD
②CBDは 水チャネル(AQP3)の発現量を増やす
皮膚の水分量は、コラーゲンやヒアルロン酸、水チャネルなどの様々な要素によって調節される。CBDはAQP3と呼ばれる水チャネルの発現量を増やすことで、保湿作用を発揮すると考えられる。
水チャネルは細胞膜に存在し、細胞内に水を選択的に取り込む働きをすることが知られる。

対象:HR-1無毛マウス(7週齢、オス)
投与:以下の薬剤をマウスの背中に14日間連続で塗布した
Control:プロピレングリコール10% + DMSO
CBD:プロピレングリコール10% + DMSO + CBD 1 %
図5
縦軸:薬剤を塗布した部位におけるAQP3タンパク質の発現量
横軸:Control、およびCBD
CBDは水チャネルの量を増やすことで、細胞への水分の取り込みを促進し、保湿作用を発揮すると考えられる。
参考文献
Cannabidiol Application Increases Cutaneous Aquaporin-3 and Exerts a Skin Moisturizing Effect
