CBDは、ニキビ治療に使用される可能性があります。
こちらの記事では、ニキビに関するCBDの論文について、以下を解説します。
- ニキビの原因は?
- CBDのニキビ抑制
①ニキビの原因は?
ニキビの状態では、以下の4つが起こる
①皮脂の過剰な生成
②表皮細胞の異常な剥離
③Cutibacterium acnes(アクネ菌)の蓄積
④炎症

②CBDのニキビ抑制
CBDは脂質の過剰な合成を抑制する
CBDは、アラキドン酸、リノール酸、テストステロンなどの「にきびを促進する」炎症性化合物で前処理された脂腺細胞において、過剰な脂質合成を用量依存的に抑制することが示された。

対象:ヒト脂腺細胞(SZ95)
投与:CBD 10μM
以下はニキビを促進する炎症性化合
AA:アラキドン酸
LA:リノール酸
T:テストステロン
図1
縦軸:中性脂質の合成量(Vehicleコントロールの合成量を100とした時)
横軸:CBD、および炎症性化合物の投与量
CBDは炎症を抑制する
CBDは、炎症を促進するLPS(リポ多糖)前処理された脂腺細胞において、炎症性サイトカインのTNF-α、IL-1β、およびIL-6の発現を減少させることが分かった。

対象:ヒト脂腺細胞(SZ95)
投与:LPS 5μg/ml、CBD 10μM
縦軸:炎症性サイトカインの発現量(コントロールの発現量を1とした時)
横軸:炎症性サイトカインの種類
CBDは、皮脂の過剰な生成と炎症を抑えることで、ニキビを抑制することが示唆される。
また、CBDには抗菌作用があることが報告される。アクネ菌の蓄積に対してもポジティブな影響を与える可能性がある。
参考文献
Cannabidiol exerts sebostatic and antiinflammatory effects on human sebocytes
The Anti-Inflammatory Effects of Cannabidiol (CBD) on Acne